手紙形式って恥ずかしいけど書いてみた

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メインでやっているブログで書いた記事を転載しちゃいますよ。


高橋幸宏さま

こんな風に有名人の誰かに手紙みたいに書くなんて、自分の性格・性質を考えると絶対にやらないんだけれど、今日は書いてみたくなりました。
幸宏。
小学生でYMOを知り、中学に入って幸宏さんにハマりました。
忘れっぽい私はいつどのタイミングで何を聴くようになったかはハッキリ覚えてないのですが、いつのまにか私は幸宏さんを追いかけるようになりました。
なんかね、色んなところで見聞きしていているとみんな誰もが「幸宏」って呼び捨てにするんですよね。
だから私も最初からずーーーーっと「幸宏」って呼び捨てにしてました。
だからここでも幸宏って呼びますね。
ファンの方がご覧になったら怒るかもしれないけどどうぞ今だけ許してください。

私、本当に幸宏のことばっかり考えてた。
女子中学生がアイドルを好きになるのとは違っていて、ただこの人についていきたい、この人みたいになりたいって思って
幸宏の言葉をいっぱい探して追いかけていました。
レコードは擦りきれるほど聴いたのはもちろんだけど、幸宏が好きだという映画・文学・美術・・・そういったものを必死で探したよ。
今みたいにネットがなかったからすぐにはたどり着けなかったけれど、
それは中学を経て高校生になってからも続いて「あの時、幸宏が好きだって言ってたやつだ!」って見つけることができて、そこから私はあらゆる芸術・カルチャーを知って自分の中で拡げることができました。
よくわかってもいないのに「私はアールヌーヴォよりもアールデコの方が好きなのよね」なんて中学生がしたり顔で話したりしてたんだよ。
ばっかだよね(笑)

だから、私は幸宏に育てられたと思ってるんです。
幸宏がいなかったら今の私はいなかったです。

私は昨年、亡くなられた小説家・演出家の宮沢章夫さんの影響をものすごく受けているけれど、その原点は幸宏です。
幸宏の感性に触れてスネークマンショーやモンティパイソンも知ることができたから私は宮沢章夫さんに辿り着いたんです。
そんな感じで、ほとんど全てのことに幸宏が教えてくださったことが原点になっているって思っています。

アルバムが出るたびに行われるライブもたくさん行きました。
私、新宿に住んでたから幸宏が何度か公演された厚生年金会館は徒歩圏内だったんです。
出待ちもしましたよ!
ティーブ(ジャンセン)がタクシーに乗り込んだ時に声をかけたら窓から笑顔で顔を出してくださった写真、持ってました(迷惑かけてごめんなさい)。
ラジオも楽しみでした。
印象に残っているのは(鈴木)慶一くんと(立花)ハジメちゃんとわちゃわちゃやっている時。
めちゃめちゃ楽しそうで聴いてるこちらまで笑ってばかりいました。

色んな音楽を聴くようになってある時期から幸宏のソロを追いかけなくなったりもしたけれど(ごめんなさい)、幸宏は色んなユニットをされるからそれはちゃんと聴いていて、過去のものも定期的に聴きたくなったりするから、だから常に私のそばには幸宏の音楽がありました。

そしてやっぱりYMO
私たちファンはみんなわかっているけれど、YMOは幸宏がいなかったらここまで世界に浸透しなかったですよね。
子供だった頃、YMOというと「坂本龍一のでしょ」ってよく言われたのが本当に悔しかったな(子供だったからねw)
YMOに関しては色んな意味で幸宏がいなければ、という思うことがありますが、大人になってからいっつも考えるのは幸宏のお人柄のことです。
いつも幸宏の周りには人が集まっている印象があります。
年上の方からはもちろん、年下の方々にもきっと気さくに偉ぶるようなことはせず接していらっしゃるから老若男女に慕われたのではないかと想像します。
きっと優しくて大きくて可愛くて(!)みんなが「幸宏」って気軽に呼びたくなるような方だったんじゃないかな・・・・ご自分では自覚されていなかったかもしれませんが。
ね、幸宏。

そんな幸宏を私が好きになるのは当然だったんだなって最近よく思うのです。

でも何よりやっぱり音楽ですよね。
私が真っ先に言いたいのはボーカリストとしての幸宏です。
最初の頃の幸宏の揺れてウネるようなボーカル、そこからの、優しくていつも微笑んでいるようなソフトなボーカルが大好きで、その後私が好きになる男性ボーカルはそういうスタイルの人ばかりになりました(小山田くんもそうだよね)(小山田くんについていくぜ!な私は彼が幸宏とユニットを組まれたことが夢のようで嬉しかったですよ)
こんなところでも幸宏が原点になっているのです。

そしてドラム。
音楽の感性が鈍い私には詳しいことがわかりませんが、
正確(ってよく言われているよね)なのにグルーヴがあるしすごく個性的。
それってどういうこと?
私は幸宏のドラムがなぜこんなに好きなのかをわかりたくてドラムを習ったりもしました(わからないまま途中で挫折したけど(苦笑))。

ああ、普段忘れていたことをこうして思い出すとあれこれ出てきてしまって話がつきないです。。
今こんな風に幸宏のことを語る人がたっくさんいて、天国にまだ行ってないであろう幸宏はきっとあちこちからの声にビックリしてるかな。

幸宏。
困ってしまいます。
日笠さんがツイートで「困る」とおっしゃっていましたが、
まさにその通りです。
あなたが急にいなくなって迷子のようになってます。
計り知れないほどの衝撃と悲しみと喪失感、
あふれるほどのリスペクトと感謝
それぞれが次々とやってきて泣いたり胸がいっぱいになったり
何が何やらわからなくて困っています。

私のパートナーが偽YMOというユニットをやっています(けっこう人気ユニットなのですよ(微笑))
そのメンバーである指ドラム担当のユビヒロさんが追悼のメッセージを出されました。
その中でこんなことをおっしゃっていましたよ。
「○○年後に私が空に旅立った時、絶対にユキヒロさんを見つけますので、「偽YMOという宴会芸でユキヒロ役をやってました」と報告させてください」
私もね、空へ行ったら亡くなった姉と会ってそれから幸宏を探します。
そして「どんな小さな記事も切り抜いてスクラップしていました。私がそんなことをしたのは人生上であなただけです!」って直接伝えたいです。
きっと、これから次々とファンが幸宏を探して訪問すると思いますから天国でも忙しくなりますよ!
それまで、先に空へ旅立った皆さまとたっくさん楽しんでいてくださいね。

今はあなたがいなくて困っていますが、
でも、ずーっとずーっとあなたを思ってあなたの音楽と共に生きていこうって思っています。

闘病お疲れさまでした。
お役目もお疲れさまでした。
そして、ありがとうございます。
これからもありがとうございます。
こんな風に誰か宛の手紙風に書くことはもうないと思います。

幸宏。
本当にありがとう。
愛をこめて。

※貼り付けた曲はタイトルがサヨナラだけど、そういう意味で選んだのではなくて私の中の幸宏ベスト10の1位(暫定。その時による)なのでアップしました。ほんと、好き。